売買システム探しの旅にでている人に、
ちょっとしたヒントともいえる検証結果をお見せしよう。
トレードの手法は、簡単にいえば順張りと逆張りの2種類。
仮に順張りの手法なら、トレンド(方向性)の
波に乗れば利益が取れるということだ。
だから、順張りの手法だけでも
多くの売買システムが販売されているわけです。
ここで、一つの思い込みに注意しよう。
そもそも、波にのるということは、
波がある市場で、波に乗ればいいだけのことです。
しかし自分では考えられない難しい分析法を使って、
たくさんのルールをいくつもくみあわされていれば、
「これはすごい!」と思ってしまう。
ここには、「毎回勝ちたい」「一回でも負けたくない」
という感情が隠されているわけです。
だから、一つの売買手法で勝率が高く、
大きく儲かる手法を求めてしまうことになる。
そうなると、負けないための難しい勉強をしてみたり、
毎日、情報を探したりするようになる。
経済的自由を求めてトレードを始めたのに、
もっと時間がなくなってしまったという結末に陥ってしまう。
そんな人は、もっと簡単に考えることから始めてみよう。
例えば、流動性のある銘柄を適当に数十銘柄選んで、
資金20,000,000万を20分割して配分します。
売買ルールは、寄り付きで買い、
25%下がったらロスカット。
株価が上昇したら、高値を更新するたびに
終値から25%下にロスカットを設定する。
たったこれだけの売買ルールで利益が上がるのだろうか?
寄り付きで買って、トレンドを追いかけるだけで勝てるのなら、
今までの勉強はなんだったのだろう?ということになるかもしれないが、
事実を知る価値はあるはずだ。
というわけで、下記はその結果だ。
2000年から2010まで検証した結果、トータル勝ちとなった。
毎回の勝ち負けに拘らなければ、10年後には勝ち組となったわけだ。
今まで当たり前と考えていたことが、
もしかしたら・・・
と考えたことはあるだろうか?
トレーディングで勝ち組になる最大の秘訣は、
負けないという感情を捨て去ることから始まる(笑)