コラム

親の選択と感情トレード

トレーダーで成功したい理由に自由人になりたいという人は多いだろう。
経済的自由もあれば、時間的自由もあるし、会社を辞めて独立できるの自由を望んでいるのかもしれない。そんな人が、勉強をして売買手法をマスターし努力を続けているのにもかかわらず失敗を繰り返してしまうのはなぜだろうか?

まさか!と思われるかもしれないが小さいころからの親子関係や育った環境がトレードに影響を及ぼすこともある。親にとって子供のために最善を望むのは当たり前だが、その選択が子供たちの将来にとって最善とはかぎらない。

残念なことに自由を望み、夢を達成するために頑張っているトレーダーが、「自由」になりたい望みこそが失敗させる原因だったケースがあるので紹介しよう。

彼はトレーダーだが、小さいころからスポーツも勉強も万能で、現在は自営業としても成功を収めている。そんな優秀な人がトレードだけはなぜか上手くいかない。

マーケットがシナリオ通りに動いているときは調子がいいのだが、一旦逆に動くとどうしても、マーケットにイラつきを感じてい損切りができない。パソコンを壊してしまいたい衝動にかられてしまう。そして、そんなときにはたいてい妻にも子供にもあたってしまうというのだ。

なぜこうなったのだろうか?彼の過去を少し覗いてみよう。

「小さいころはどんなお子さんでしたか?」

「はい、小さい頃から勉強もスポーツも器用にこなして、親からも心配いらないいい子と言われてきました。」

「では両親とは仲がいいのですね。」

「はい、上手くいっていると思います。でも父とは上辺でしか話をしていません。」

「どうしてですか?」

「今でこそ自営業でやっていけるようになりましたが、それまでは父のせいで嫌なことばかりでした。」

「例えば、どんなことですか?」

「会社では出来ない部下ばかりで、スグに辞めさせましたが、なかなかいい人材が来なくて悩んだりということもありましたね。自分のやいたい仕事ではなかったので、こんなに苦労するのが面白くありませんでした。」

「ご両親とは何があったのですか?」

「実は、進路を決めるときに自分のやりたい夢を父に話したのです。今まで親から信頼があったので、もちろん、賛成されると思っていましたよ。でもおまえにできるわけがないと言われたんです。」

「それはショックでしたね」

「はい、それからというもの何をやっても後悔ばかりで父親のせいにしていました。でも今ではもう忘れて仕事も上手くいっていますし、これからは「自由」に生きていきたいと思っています。」

彼の悩みは、「トレードで損切りが出来ない」「妻が仕事を支えてくれない」ことだ。誰もが信頼された人に裏切られたり、否定されたりした経験があるはずだ。

その傷が悪癖となってしまい、無意識にトレードを失敗に陥らせてしまうことがある。彼の場合は、自分を否定されたり、人から命令されたり、縛られたりすることを極端に嫌うことに繋ってしまった。

その結果、自分の思い通りにいかないときに我慢ができなかったり、人が同じ考えでないとイライラしたりする行動となってしまったわけだ。

マーケットが自分を否定したときに損失を受け入れられない原因はここにあった。トレードで成功するためには、セミナーにいってどんなに良い売買手法を聞いても、それだけでは成功しない。成功する答えは自分の中にあるからだ。

トレーダーにとって大切なことは、育った環境や感情によって起こる問題点に気づき、それらの問題を取り除くための処置を講じることだ。

「楽して稼げる株式投資」の常識・非常識

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