大納会が終わり、しばらくの間はトレーディングもお休みとなります。
今年のトレードはトレーダーにとって辛い時期だったのではと思います。
下記の図は、短期売買のみの1年前のスタート地点の売買ロジックを続けていたらどうなったかの結果(12/5時点)です。(現在は売買ロジックを改良したものと中長期の売買ロジックを追加して使っておりますが、下記の図はそれは含まれておりません)
1年たってみると12月に成績が向上してきてシステムの成績結果は
トータルプラスになったものの、それまでに耐えられず、
退場していかれた方達も多いのではないでしょうか。
日頃から、「トレーディングは長期的視野で
5年後、10年後先の結果を目標にしましょう」とお伝えしていても、
今の資産の上げ下げに感情が左右され、狭い期間でしか見れなくなってしまうもの。
ここが成功者と敗者との違いかもしれませんね。
3ヶ月程負けが続くと人間は、思考が停止してしまうようです。
そもそも、それが人間の感情であり、もっとも人間らしいことでもあります。
トレーダーとして成功するには、自分をコントロールする規律を考えるしかありません。
そういう時は、今の成績から目を離し、過去の時期にも目を通すことも大切ですね。
毎月ずっと勝ち続けていく売買ロジックなどないことを考えて、以下の3つの点に気をつけましょう。
①売買ロジック(もしくは市場)を分散する
②最大ドローダウンが2倍きても続けられるようなポジションサイズで売買をする
③買っているときにはポジションを増やすが負けているときは減らしていく
④トータルで考える視野を持つ
でも、ひとつだけ注意点があります。
売買ロジックを自分で理解していないと、すぐに不安になり、
成績に左右されてしまいます。
売買ロジックを自分に落とし込むには自分で検証する以外ないのです。
このプロセスを飛ばしている以上は、あなたの感情は支配されたままです。
売買ロジックのモデルを学び、検証をして、経験を積み、自分に合ったものに落とし込んでいく・・・
それが自分だけの投資スタイルになっていくものです。
この領域に足を踏み込んだものだけが成功していくのです。
スポーツでも趣味でも、どんなものでもそうではないでしょうか?
失敗したら止めて新しいものを始め、また失敗したら止めて次の新しいものを始める・・・
それを繰り返していたら、「また、スタート地点に逆戻り」を繰り返しているだけです。
人生ゲームの「スタート地点に戻る」に止まっってしまったようなものですね。
今年は「そういった負のスパイラルに陥ってしまった!」と言う方には、
自分の信念を書き換えることをお勧めします。
あっ、そうそう、今年の私の反省点は、
資金の増やし方を間違えてしまったことです。
2011年の株価下落とともに退場者が増えて、
参加者が少ないランダムなマーケットの時期に
投資資金を2倍に増やしてしまったことです。
資金を増やすと同時に、システムや市場を増やすのが適切だったのかもしれません。
おかげで今年は良い経験をし、新たな戦略を追加できました。
それでは良いお年をお迎えください。