夫婦喧嘩をしたとき、一般的に「こうなったのはあなたのせいよ」「いや、お前のせいだ」とののしりあうことがある。「こうなったのはあなたのせい」と言われたら誰だって気分を悪くするはずだ。
仮にどちらが正しいかを第三者に評価してもらい、その第三者が「それはあなたのせいではないよ」と言われたらほっとするかもしれない。あるいは、「ほらみたことか」と胸をなでおろすかもしれない。
しかし第三者が何をいおうが、それはその人の価値観でしかない。あるいは、歪曲して捉えているかもしれない。
そんな一人の意見で結論を出すのは、おかしいということはおわかりだろう。
昔から「喧嘩両成敗」という言葉がある。
そう、現実的には自分に起きていることは、たいてい自分の責任であることが多いのである。昔から、小さな選択をして積み重ねてきたのは自分自身であるからだ。その結果が今の状況というわけだ。
ではトレードではどうだろう。
今自分の資金が減っているとしたら、それは誰のせいだろうか?
マーケットが悪いのか?あるいは教えてくれた指導者が悪いのか?
はたまた、ガセネタをつかませたアナリストのせいなのか?
現実に起きていることと、自分の行動が矛盾すると人はたいてい自己正当化したいものだ。残念なことに自分の失敗は、自分のせいではないと思いたいのが私たち人間ではないだろうか。
しかし誰かのせいにしているときや、何かのせいにしているとき、あなたの成長は止まっていると考えた方がよい。早く考え直さないと、その間にあなたの口座から、みるみると資金が減っていく可能性があるからだ。
こういう時こそ自分と向き合い、
これは自分の責任だという考え方を持ち、
トレーダーとしての在り方を変えれば、
あなたのトレードはみるみる変わっていくだろう。
そう、答えは自分自身の中にあるものだ。
エンジュクさんのコラムでも書いています。
http://murai.enjyuku-blog.com/archives/2009_06_post_20.html